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観光・宿泊

宿泊需要は伸びている?2026年8月の統計から考える空き家活用

空き家ノート編集部 · 公開 · 更新

資料公表:2026年9月30日/対象:2026年8月の第1次速報

「観光客が増えているから、この空き家も宿に向いている」と判断する前に、需要の場所と季節を確かめたいところです。観光庁の最新公表資料には、全国一律に強気には見られない数字と、比較時の注意点が示されています。

全国の数字で確認できたこと

観光庁が9月30日に公表した8月の第1次速報では、延べ宿泊者数は6,268万人泊、前年同月比6.7%減でした。客室稼働率は64.4%です。

2026年1月から調査の層化基準が従業者数から客室数へ変更されており、前年比にはその影響が含まれる可能性があります。単純に需要が同じ割合だけ落ちた、と読み替えることはできません。

出典:観光庁:宿泊旅行統計調査(2026年8月・第1次速報) ↗(2026年9月30日公表)

全国平均を、その家の稼働率にしない

ここからは編集部の見方です。全国のホテルや旅館などを含む集計は、特定の一戸建てがどのくらい予約されるかを直接示す数字ではありません。空き家の所在地、駅からの移動手段、滞在する目的によって、比較すべき市場が変わります。

たとえば週末の観光を想定する家と、仕事で数週間滞在する人向けの家では、必要な設備や集客の仕方が異なります。「県全体の観光客数」だけでなく、実際に来てほしい利用者を先に決めてから周辺情報を集める方が、物件を絞りやすくなります。

候補の地域ごとにそろえたい3つの情報

物件の価格を見るときに、次の3項目を並べてみてください。確認できない項目は楽観的な数字で埋めず、現地や事業者への質問として残します。

  • 需要:市町村別・月別の宿泊実績、平日と休日、繁忙期と閑散期の差。
  • 運営:清掃や鍵の受け渡し、緊急対応を頼める範囲と費用。
  • 建物:宿泊営業に必要な手続き、消防設備、改修内容と費用。

物件探しへの使い方

編集部としては、まず同じ地域で複数物件を比較し、購入価格と改修条件をそろえる使い方をおすすめします。この統計だけを根拠に、特定地域の価格上昇や民泊収益を予測することはできません。

参照した資料